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よくあるご質問
共通
一般の方へ
Q1. | JANISに参加したいのですが、申し込みはどのようにすればよいでしょうか? |
Q2. | 参加申込書の提出先が分からないのですが? |
Q3. | 参加申し込み後、いつからデータ提出を開始するのでしょうか? |
Q4. | 医療機関だけでなく診療所も参加することができますか? |
Q5. | JANISのサーベイランス用入力支援ソフトは、JANISに参加していなくても入手できますか? |
提出データ作成・送信について
提出データの活用方法について
Q11. | 提出したデータを各病院別に個別に集計したレポートは作成してもらえるのですか? |
Q12. | 公開情報、還元情報にある箱ひげ図は、極端に外れたデータは削除されていますか? |
Q13. | 学会発表で還元情報および公開情報を利用するには申請が必要ですか? |
JANISへの参加状況について
検査部門
提出用データ作成・送信について
エラー、注意・警告について
還元情報について
全入院患者部門
提出用データ作成・送信について
報告対象について
Q8. | 全入院患者部門のサーベイランス対象にNICUやICU入室患者も含まれるのでしょうか? |
Q9. | 感染症患者の報告対象は何ですか? |
Q10. | 保菌の患者は報告しなくていいでしょうか? |
全入院患者部門入力支援ソフトについて
SSI部門
提出用データ作成・送信について
手術手技コードについて
SSI判定について
合併手術や再手術のカウント
その他
ICU部門
提出用データ作成・送信について
Q1. | 提出用データの送信方法について教えてください。 |
Q2. | 提出したデータを確認する方法を教えてください。 |
Q3. | 提出したデータを訂正したいのですが。 |
Q4. | データ提出期限はいつですか? |
Q5. | データの送信が提出期限に間に合わなかったのですが、提出期限後でも送信できますか? |
Q6. | ICUやHCU病床数はどのように登録すればいいのでしょうか。 |
報告対象について
ICU部門入力支援ソフトについて
NICU部門
提出用データ作成・送信について
Q1. | 提出用データの作成・送信方法について教えてください。 |
Q2. | 提出したデータを訂正したいのですが。 |
Q3. | データ提出期限はいつですか? |
Q4. | データの送信が提出期限に間に合わなかったのですが、提出期限後にも送信できますか? |
Q5. | NICU病床数はどのように登録すればいいでしょうか。 |
報告対象について
Q6. | 先天感染はカウントするのでしょうか? |
Q7. | 他施設で出生し、当施設のNICUに入室した場合もカウントするのでしょうか? |
Q8. | 同一患児が同一月内に複数回入室した場合、どうカウントすればいいですか? |
Q9. | MRSAによる肺炎に敗血症を合併した場合は、どちらを報告したらよいでしょうか? |
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一般の方へ
- JANISに参加したいのですが、申し込みはのどのようにすればよいでしょうか?
- 参加医療機関の募集は毎月行っております。参加申込書は自治体経由でのみお受けしていますので、ホームページの参加申し込みフォームで作成・印刷し、自治体の定めた提出先に簡易書留等でご郵送ください。
- 参加申込書の提出先が分からないのですが?
- 自治体に委ねているため、JANIS事務局では詳細がわかりかねます。都道府県や区市町村の保健衛生を担当している部署、所轄の保健所等にご確認ください。
- 参加申し込み後、いつからデータ提出を開始するのでしょうか?
- 参加申込書は自治体が取りまとめたうえで厚生労働省に提出されますが、毎月15日を締め切りとしています。15日までに参加申込書の提出があった医療機関には翌月15日までにログイン情報通知書を作成し病院長宛にお送りいたします。翌々月からサーベイランスを開始してください。
(例:検査部門・全入院患者部門の場合)
- ① 1月15日まで 都道府県が厚生労働省に参加申込書を提出
- ② 2月15日まで ログイン情報通知書を医療機関に発送
- ③ 3月01日から サーベイランスを開始
- ④ 4月15日まで 3/1から3/31までのデータを取りまとめJANISに提出
※SSI部門・ICU部門の場合は、サーベイランスデータを収集し半期単位で取りまとめる。1-6月のデータは8月末日までに、7-12月のデータは翌年2月末日までに提出。NICU部門の場合は、1月から12月までのデータを取りまとめ翌年2月末日までに提出。 - 医療機関だけでなく診療所も参加することができますか?
- 令和4年より無床・有床に関わらず診療所も参加していただけるようになりました。ただし、検査部門以外の4部門(全入院患者部門・SSI部門・ICU部門・NICU部門)に関しては診療所のデータは公開情報年報の集計対象になりません。自施設のデータを集計する還元情報のみ作成します。
- JANISのサーベイランス用入力支援ソフトはJANISに参加していなくても入手できますか?
- 入力支援ソフトの提供は、参加医療機関のみに限らせて頂いています。なお、データフォーマットについては一般に公開しています。ホームページの「提出データ活用方法」の中にあるサーベイランスデータ作成用資料をご参照ください。
提出データ作成・送信について
- 患者識別番号(ID)の暗号化はどのようにすればいいですか?
- 検査部門、全入院患者部門、SSI部門、ICU部門では、医療機関での患者識別番号(ID)を個人情報保護の観点から匿名化の形で暗号化したうえでご提出ください。
暗号化には、例えばランダムな暗号化IDを乱数表などを用いて作成し、元のIDをこれに対応させるなどの方法があります。なお、IDは英数半角最大15桁まで利用可能で、1患者に1つのIDとなるようにしてください。同一部門内では複数月にわたるデータにおいても、同一患者は同じ暗号化IDとしてください。ただし、異なる部門間では同一患者を同じ暗号化IDにする必要はありません。 - データを提出する際に、ファイルにつける拡張子は何ですか?
- 指定はありません。[.txt]や[.dat]など、管理しやすいものを自由に設定してください。また、拡張子は設定しなくても構いません。
- 入力支援ソフトをインストールしようとしたら、「アクセス権限がありません」というメッセージが出てきて、インストールできません。どうしたら良いでしょうか。
- 全入院患者部門およびSSI部門の入力支援ソフトは、インストール時にそのパソコンに管理者としてログインする必要があります。インストール時の注意事項を部門ごとにお示ししています。下記をご確認ください。管理者としてパソコンにログインする方法が不明な場合は貴施設のシステム担当者にご相談ください。
-
(全入院患者部門)
入力支援ソフトをインストールする時に、「管理者としてログイン」することが必要です。 -
(SSI部門)
入力支援ソフトのインストールおよび使用時に、「管理者としてログイン」することが必要です。 -
(ICU部門)
Ver.5.0より、インストール方式を従来のmsi(インストーラ)から自己解凍圧縮ファイル(exe)に変更しました。インストール時も使用時も管理者権限のあるアカウントでログインしていただく必要はなくなりました。なお、旧バージョンから引き続きご使用の場合はパソコンからアンインストールする際に、「管理者としてログイン」する必要がありますのでご留意ください。
-
(全入院患者部門)
- データがちゃんと送信出来たかどうかはどのようにして確認できますか?
- 参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」から確認できます。データを送信してから1~2時間後に、提出したデータの件数やエラー・注意・警告が表示されますので、ご確認ください。なお、データ提出期限前後はアクセスが集中するため、表示までの時間が長くかかる場合があります。
- データを提出するにあたり、送信するファイルが正しく作成できているかどうか予めチェックすることはできますか?
- データ送信を試行する専用サイトをご用意しています。JANISに参加されている場合は、参加医療機関専用サイトのトップページの下部にある『データ送信試験サイトはこちらからご利用いただけます。』からログインしてご利用ください。医療機関コードとパスワードは、参加医療機関専用サイトの各部門にログインする際のものと同じです。
JANISに参加していない場合も、データ送信試験サイトの利用が可能です。
JANISホームページのお問い合わせより医療機関名または会社名、郵便番号、住所、担当者名、使用を希望する部門を明記してご連絡ください。
提出データの活用方法について
- 提出したデータを各病院別に個別に集計したレポートは作成してもらえるのですか?
- JANISでは提出頂いたデータから各施設個別に集計したレポートを作成し、還元情報として参加医療機関に個別に提供しています。還元情報は各施設で感染対策に活用して頂くことを目的としており、例えば自施設の状況を全参加医療機関と比較したデータなどを掲載しています。詳細はホームページの提出データ活用方法のページをご覧ください。還元情報は参加医療機関専用サイトの左サイドバー「還元情報ダウンロード」からダウンロード出来ます。なお、還元情報は各施設個別に提供され、一般には公開されません。
- 公開情報、還元情報にある箱ひげ図は、極端に外れたデータは削除されていますか?
- 現在のところ、提出していただいたすべてのデータを箱ひげ図内に示しており、極値・はずれ値は除外していません。
- 学会発表で還元情報および公開情報を利用するには申請が必要ですか?
- 特に申請の必要はありません。ただ、公開情報を引用、転載、複製する際は、必ず出典を明示してください。詳細はホームページにある利用条件をご参照ください。
JANISへの参加状況について
- 担当者や責任者が交代したり、メールアドレスが変わった場合、届出はどのようにしたらいいですか?
- 担当者または責任者の登録内容に変更があった場合は、参加医療機関専用サイトの「医療機関基本情報」の「責任者・担当者一覧」で新しい情報の登録をお願いします。JANIS事務局から参加医療機関への連絡は、原則としてメールで行っておりますので、特にメールアドレスは確実に連絡のとれるものを登録して頂きますようお願いいたします。
- 病院長が代わった場合は届出が必要ですか?また病院が移転したり、病院名が変更になった場合、届出はどのようにしたらいいですか?
- 病院長が代わった場合や病院名・住所に変更があった場合は、登録内容変更届を厚生労働省健康局結核感染症課宛てに郵送してください。
様式は参加医療機関専用サイトの「医療機関基本情報」下部「登録内容変更届作成フォーム」から作成し、ダウンロードできます。 - データを提出しようとしたら、医療機関基本情報の入力を求められたのですが、なぜでしょうか?
- JANISでは毎年始めに皆様に自施設の医療機関基本情報が正しいかどうかの確認およびアップデートをお願いしています。メッセージに従って入力または確認作業をお願いします。なお、病床数、年間平均在院日数、責任者・担当者情報は、参加医療機関専用サイトから随時変更可能です。
- 医療機関基本情報の「病床数(区分)」には、何の数字を入力すればいいですか?
- 基本的には、実稼働病床数を入力してください。該当する病床区分がない場合は、必ず「該当なし」にチェックを入れ、病床数は空欄にしてください。
また、病床数(区分)の合計が病床数(合計)と一致するようにしてください。
回復期リハビリ病棟やSCU、HCUなどを一般病床として届出をしている場合は、一般に含めて登録してください。
年途中で病床数が変更された場合は、速やかに登録内容の修正をお願いします。
なお、検査部門、全入院患者部門、SSI部門のみ参加されている場合は、ICU病床数、NICU病床数への入力は必須ではないため、空欄のままでも構いません。 - 医療機関基本情報の「年間平均在院日数」には、何の数字を入力すればいいですか?
- 前年の年間平均在院日数を入力してください。なお、JANISは年度ではなく年でデータを管理していますので、1~12月の情報を入力して頂きますようお願いします。また該当する病床区分がない場合は、必ず「該当なし」にチェックを入れてください。
回復期リハビリ病棟などの複数病棟をすべて一般病床として届出されている場合は、一般病棟+回復期リハビリ病棟の平均在院日数をご登録ください。 - JANISに参加している証明書を発行してもらえますか?
- 参加医療機関専用サイト左サイドバー「参加登録証明書」より、参加年のデータ提出状況を反映した参加登録証明書をダウンロードすることができます。ただし部門ごとの発行となり、2014年以前の参加状況には対応していません。
- JANISに参加しているのにJANISサイトの参加医療機関一覧に自施設名が掲載されていません。なぜでしょうか?
- 参加申込書を提出された時に、参加していることを公開しないように申し出られた場合はJANISホームページで施設名が公開されません。
公開しても差し支えない場合は、登録内容変更届を厚生労働省健康局結核感染症課宛てに郵送してください。様式は参加医療機関専用サイトの「医療機関基本情報」下部にある「登録内容変更届作成フォーム」から作成し、ダウンロードできます。なお、参加医療機関の皆様におかれましては出来るだけ医療機関名の公開にご協力お願いいたします。
ホームページの参加医療機関一覧は、毎年2月頃と8月頃に更新しています。 - JANISを脱退したいのですが、どのような手続きが必要ですか?
- 脱退届を厚生労働省健康局結核感染症課宛てに郵送してください。様式は参加医療機関専用サイトの「医療機関基本情報」下部「脱退届作成フォーム」から作成し、ダウンロードできます。
また、JANISの参加は各部門別ですので、部門別に参加、脱退が可能です。 - 提出データに不備があったり、データを提出しないとどうなりますか?
- JANISでは集計データの精度を確保するため、提出データに疑問点がある場合は責任者または担当者の方に照会をさせて頂き、適宜データの確認や修正などをお願いしています。データ確認や修正にご対応いただけない場合などは参加登録を抹消することがあります。詳細はホームページの院内感染対策サーベイランス実施マニュアルをご参照ください。
なお、参加登録抹消の条件に該当する場合は、事務局から責任者または担当者に電話やメールで必ずご連絡させていただき、ご対応いただけなかった場合のみ抹消手続きを進めています。連絡なしに参加登録を抹消することはありません。
検査部門
提出用データ作成・送信について
- 細菌検査が外注委託でもデータ提出は可能でしょうか?
- 全検体のデータを検査部門データフォーマットに変換でき、Web送信できる体制が整っていれば、衛生検査所のデータをもとに作成した報告用ファイルを提出していただいても構いません。ただし、衛生検査所にデータ提出を依頼することは避けてください。また、提出データの還元情報は必ずご確認ください。
- 提出用データの作成方法について教えてください。
- 検査部門の提出用データは、検査部門データフォーマットに則って作成してください。提出用データを作成するためには、データを適切に電子化し、変換(コードの変換とフォーマットの整形)を行う必要があります。
コードの変換とは、各医療機関で使用している菌名コード、抗菌薬コードなどをJANISのコードに変換することです。
フォーマットの整形とは、変換したデータを決められた長さに整え、決められた順番に並べることです。検査部門提出データの概要と作成の手引きやコード表もあわせてご利用ください。
多数の検査システム会社がJANISのフォーマットでデータを出力できるデータ管理システムを持っていると思われますので、まずは病院で採用されている検査システム会社などにご相談ください。 - データの提出方法について教えてください。
- JANISへのデータ提出方法は、Web送信のみとなっています。参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」より、該当年月横の「提出」をクリックし、報告用ファイルを選択後、再度「提出」をクリックすると完了します。ファイルを提出しましたら、『報告データの送信が完了しました。送信件数:●件』というメッセージが表示されたかを必ずご確認ください。
なお、データは翌月15日を期限として毎月提出してください。 - 提出したデータを確認する方法を教えてください。
- 提出したデータは、参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」および「還元情報ダウンロード」画面から確認できます。データ提出件数やエラー、注意、警告は、データ提出後1~2時間で提出状況一覧に反映され、48時間程度で該当月の還元情報が作成されますので、データが正しく反映されているか必ずご確認ください。ただし、データ提出期限(毎月15日)前後はサーバの負担が大きくなるため遅れがでる可能性があります。
- 提出したデータを訂正したいのですが。
- データの修正方法は以下の2通りあり、修正項目によりいずれかの方法になります。
- キーコードの修正または一部の検体データを削除したい場合:
検査部門では「患者ID」「検体提出日」「検査材料」「検体番号」が個々のデータの識別に重要なキーコードになります。
これら4項目の修正をしたい場合や一部の検体データを削除したい場合は、事前に事務局で該当月のデータを削除したうえで、修正したデータを再送信する必要があります。まずはお問い合わせより削除を希望する年月を明記のうえデータの削除依頼をしてください。データ削除が完了したらメールで連絡しますので、その後修正データを再送信してください。 - キーコード以外のデータを修正したい場合:
新しいデータをweb送信することで上書き修正されます。訂正のなかったデータが含まれていても問題ありません。
- キーコードの修正または一部の検体データを削除したい場合:
- 過去のデータを修正したいのですが、遡ってデータを再提出することはできますか?
- 過去のデータであっても報告ファイルを再送信していただければ新たな還元情報を再作成いたします。
ただし、還元情報は複数月または年を比較する項目があるため、過去データを再提出すると、その月以降の還元情報も自動的に再作成されます。再送信をするデータが複数月に渡る場合は、古い年月から再提出してください。 - 提出済みデータに新たなデータを追加したいのですが、提出期限後でも構いませんか?
- 提出期限を過ぎてもデータの提出は受付けています。
追加データの場合は、データを追加した報告用ファイルを再送信することで上書き修正され、還元情報も再作成されます。ただし、提出時期によっては全体集計に貴施設のデータを含めることができない場合がありますので、提出期限内のデータの見直しと修正にご協力ください。 - 抗酸菌の同定結果を報告しても問題ないですか?
- 検査部門では現在抗酸菌の検査結果は集計していませんが、報告データに含まれていても問題ありません。
- 尿中肺炎球菌抗原やA群溶連菌など、迅速診断キットで診断され、培養検査が行われていない場合はどの様に報告すればよいでしょうか?
- 検査部門では迅速診断キットの検査結果の報告は求めていませんが、報告していただいても結構です。その場合は菌名コードを9999(コメントのみ)としてください。
- 合剤の感受性結果はどのように報告したらよいでしょうか?
- スルバクタム/アンピシリン(β-ラクタマーゼ阻害剤と抗菌薬)のように一方は抗菌活性がないか非常に弱く、もう一方が抗菌薬としての活性を持つ場合は、抗菌薬としての活性を持つ方の薬剤のMIC値を報告してください。
例1)SBT/ABPCのMIC値が≧16/32の場合 → 報告は≧32
例2)TAZ/PIPCのMIC値が4/64の場合 → 報告は64
ST合剤(スルファメトキサゾール/トリメトプリム)のように、双方が抗菌薬としての活性を持つ合剤は、トリメトプリムのみ、またはスルファメトキサゾールのみのMIC値を報告してください。これまでのように合算値を報告しても構いません。(今後はST合剤MIC値変換ソフトの使用を中止してください)
例)ST合剤のMIC値が(トリメトプリム/スルファメトキサゾール)
≧4/76の場合は以下の何れでも可
・トリメトプリムのMIC値 ≧4 を報告
・スルファメトキサゾールのMIC値 ≧76 を報告
・合算値 ≧80 を報告
- 病棟名はどのように入力したらよいでしょうか?
- 病棟名は英数字による自由入力となっているため、コードはありません。「5E」「11W」といった病棟名を入力していただければ、病棟名ごとに集計されます。ただし、半角と全角も区別されますので「5E(全角)」「5E(半角)」「5E(全角+半角)」などと入力されますと、すべて別病棟として集計されますのでご注意ください。
- 抗菌薬コードにない抗菌薬の感受性試験はどのように報告したらよいでしょうか?
- 薬剤名が「抗菌薬コード」にない場合は、報告対象外となります。
次回コード改訂時の参考にさせていただきますので、お問い合わせよりJANIS事務局までご連絡ください。 - 介護医療院を併設している場合、介護医療院のデータは報告対象となりますか?
- 介護医療院の細菌検査データを提出される場合には、外来データとしてご報告ください。
介護医療院は病院とは異なる施設と位置付けられているため、介護医療院から提出された検査データは検査部門データフォーマット「入院外来」の項目に「1.外来」を設定し、外来のデータとしてご報告ください。
なお、介護医療院のデータを提出することが難しい場合は、病院のデータのみご提出くださっても構いません。
また、病床数も、病院とは異なる施設となるため、JANISに登録する病床数に含めないようにお願いします。
エラー、注意・警告について
- エラー、注意・警告の違いはなんですか?集計結果に反映されますか?
- 参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」に表示されるエラー、注意、警告には以下の違いがあります。件数の横に『!(感嘆符)マーク』が表示されているデータは特に確認が必要なデータになります。
エラー:
JANISの必須項目に不正がある場合に表示され、システムにも取り込まれないため集計結果にも反映されません。10%を超えると未提出とみなされ還元情報も作成されません。メッセージに従って修正をお願いいたします。
注意:
JANISの必須項目以外に不正がある場合に表示され、項目の値を未設定に変換してシステムに取り込まれます。可能な限りメッセージに従って修正をお願いいたします。
警告:
検査結果の再確認を要するデータが含まれる場合に表示され、システムには取り込まれます。再確認の結果に間違いがないようでしたら修正は不要です。 - 検査材料名が「未設定」のためエラーが出ています。
- 検査材料名が未設定の場合は、入力済みの修正データを再送信していただければ提出済みデータが更新されます。その際、修正の必要がないデータをあわせて再送信されても問題ありません。
- データ送信の際に、「年月が違うデータがある」というエラーが出ています。
- このエラーメッセージは、報告用ファイルの提出月と検体提出日が一致してない場合に表示されます。
JANIS検査部門では、報告月以外の検体提出日が含まれている場合はエラーと判断し、データを受理しない仕様になっています。以下2点を確認し、データの修正および再送信をしてください。- ① 提出時に選択した年月と、報告ファイル内の「検体提出日」が一致しているか
- ② 報告ファイル内に違う年月の「検体提出日」が含まれていないか。
- 「特殊な耐性を示す菌」の警告が出たのですが、どう対応したらよいですか?
- 「特殊な耐性を示す菌」が検出された場合は、再検査によるデータの確認をお願いいたします。
再検査の結果も同様であった場合は、カテゴリーAの耐性菌に関しては大学等の研究機関で最終確認の解析を依頼してください。同様の結果が得られた場合に限り全体集計に含めています。依頼先が見つからない場合は、お問い合わせよりJANIS事務局までご連絡ください。
再検査の結果、菌名、MIC値、仕切法に修正が必要な場合、または菌株の保存がなく再検査で確認ができない場合は、該当する検体の「菌名コード」を9999(コメントのみ)またはMIC値を空欄に修正した報告用ファイルを参加医療機関専用サイトより再度web送信してください。上書きで修正されます。 - 「薬剤感受性(SIR)判定不能」の警告が出たのですが、どう対応したらよいですか?
- JANISでは、ご報告いただいたMIC値と仕切法をもとにCLSI 2012の判定基準に則ってSIRの再判定をしています。そのため、医療機関で異なる判定基準を用いている場合は、一部の菌種と抗菌薬においてSIRが判定不能となってしまいます。その場合の警告に関しては修正する必要はありません。
- 「薬剤感受性不一致」の警告が出たのですが、どう対応したらよいですか?
- SIR判定不一致の警告は、MRSAやVREなど菌名と抗菌薬感受性結果に相違があった場合に表示されます。 ただし、MRSAについてはMPIPC感性であっても、以下の条件に該当しMRSAと報告した場合は修正の必要はありません。
- CFXが耐性
- MRSA選択培地で培養陽性
- 遺伝子検査でMRSAと判定
還元情報について
- 還元情報には外来検体のデータは含まれていますか?
- 検査部門の還元情報は、現時点では微量液体希釈法またはEtestで検査された入院検体が集計対象となっています。
ただし、還元情報(月報)のCSVファイル「全データ」には、入院・外来の区別なく、医療機関がJANISへ提出したすべてのデータが含まれており、報告用ファイルがどのような値でシステムに取り込まれたかを確認することができます。なお、「全データ」のSIR判定結果はCLSI2012を用いているため、感染症法に準じて判定している還元情報の「特定の耐性菌」の集計結果とは相違が生じる場合がありますのでご注意ください。 - 還元情報(月報)の検体提出患者数と菌分離患者数の重複処理方法について教えてください。
-
- 検体提出患者数:同一月内に同一患者から複数の検体が提出されている場合は、重複処理を行い、1人とします。
- 菌分離患者数:同一月内に同一患者から同一菌が複数検出された場合は重複処理を行い、菌分離患者数は1人とします。
- 翌月も同一患者からバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)が検出されていますが、再度カウントされるのでしょうか?
- 還元情報(月報)では、月が変われば同一患者であっても1名として再度カウントされます。
- 同一月に転棟したら重複してカウントされるのでしょうか?
- JANISシステムでは、同一患者から同一菌種が複数の病棟で検出された場合は、それぞれの病棟でカウントしています。
- 自施設の薬剤耐性菌の集計件数と還元情報の集計件数が合わないのですが。
- JANISでは、基本的にはCLSIに準じた判定基準となっていますが、一部の薬剤耐性菌については感染症法に準じた判定基準を用いて再判定しています。そのため、院内で使用されている判定基準と異なっている場合は集計件数に相違が生じます。判定基準の詳細は薬剤耐性菌判定基準および検査部門特定の耐性菌判定基準をご覧ください。
- JANISではメタロ-β-ラクタマーゼ(MBL)産生菌、基質拡張型-β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌について集計していますか?
- 本サーベイランスでは集計していません。集計対象の耐性菌については、検査部門特定の耐性菌判定基準をご覧ください。
- 還元情報の活用方法を教えてください。
-
- 箱ひげ図で自施設の位置を知る
箱ひげ図を参照することにより、全参加医療機関と自施設の院内感染発生率や薬剤耐性菌の分離率の比較ができます。詳細は提出データ活用方法をご覧ください。 - CSVファイルを利用して目的にあった資料を作成する
CSVファイルで提供している耐性菌別、主要菌別、病棟別、検査材料別の菌分離患者数の集計結果を用いて、自施設の目的に応じたグラフや表を作成することが可能です。 - アンチバイオグラムで比較する
主要菌の抗菌薬感受性結果を公開情報と同じ形式のアンチバイオグラムで表示しているので、自施設と全参加医療機関のデータを比較することができます。
- 箱ひげ図で自施設の位置を知る
- 還元情報(月報)のCSVファイル「全データ」の薬剤耐性パターンの空欄は何を意味していますか?
- 還元情報(月報)のCSVファイル「全データ」の薬剤耐性パターン(SIR判定)が空欄になる理由は、以下の2点があげられます。
- 微量液体希釈法で検査されたデータで、対象の菌に対する薬剤の判定基準がない場合:
JANISでは医療機関から報告されたMIC値をCLSI 2012で再判定しております。菌と薬剤の組み合わせにより判定基準がない場合は空欄が表示されます。 - 微量液体希釈法以外で検査されたデータで、SIRの報告がない場合:
ディスク拡散法などで検査された場合は、医療機関より報告されたSIRをそのまま表示しています。(JANIS側で阻止円径による感受性の再判定はしていません。)医療機関がSIRの項目を空白で報告している場合は空欄で表示されます。
- 微量液体希釈法で検査されたデータで、対象の菌に対する薬剤の判定基準がない場合:
- バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の判定基準は、CLSI 2012や細菌検査自動分析器などではVCMのMICが32μg/ml以上とされています。一方、JANISや感染症法に基づく医師の届出の判定基準ではVCMのMICが16μg/ml以上とされています。なぜ基準値が異なるのでしょうか?
- JANISの判定基準は感染症法に基づく医師の届出(感染症発生動向調査)の届出基準に合わせています。感染症法に基づく調査は公衆衛生上重要な薬剤耐性菌感染症の発生動向を把握することを目的としています。VREやその他いくつかの菌種では、MICが低くても耐性遺伝子を持っているなど、公衆衛生上注視すべきものがあり、日本の実態に合わせてそのような耐性菌を感度よく捕捉できるように基準値が設定されています。そのため判定基準がCLSIと異なる場合があります。
全入院患者部門
提出用データ作成・送信について
- 提出用データの作成方法について教えてください。
- 参加医療機関専用サイトの左サイドバー「ソフト/マスタ/資料等」より全入院患者部門入力支援ソフトを入手し、全入院患者部門入力支援ソフトマニュアルに従いデータ入力を行ってください。なお、入力支援ソフトへのデータ入力だけでは提出は完了していません。データの提出方法は、Q2をご覧ください。
- 提出用データの送信方法について教えてください。
- データを提出する際は、入力支援ソフトの「提出ファイル作成」をクリックし、該当月の報告ファイルを作成してください。
JANISへのデータ提出方法はWeb送信のみになります。参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」から該当月横の「提出」ボタンをクリックし、入力支援ソフトで作成した報告用ファイルを選択後、再度「提出」をクリックすると完了します。ファイルを提出しましたら『報告データの送信が完了しました。送信件数:●件』というメッセージが表示されたかを必ずご確認ください。なお、データは翌月15日を期限として毎月提出してください。 - 提出したデータを確認する方法を教えてください。
- データの送信状況は、参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」から確認できます。データ送信1~2時間後に提出したデータの件数やエラー・注意が反映され、還元情報は通常データ送信後48時間以内に作成されます。
ただし、データ提出期限(毎月15日)前後はサーバの負担が大きくなるため、データの反映に時間がかかってしまう場合がありますのでご了承ください。 - 提出したデータを訂正したいのですが。
- データの修正方法は以下の2通りあり、修正項目によりいずれかの方法になります。
- キーコードの修正または一部の患者データを削除したい場合:
全入院患者部門の『患者数情報』では「報告月」、『詳細情報』では「報告月」「患者ID」「検査日」「検体名コード」「菌コード」が個々のデータの識別に重要なキーコードになります。
これらキーコードの修正をしたい場合や一部の患者データを削除したい場合は、事前に事務局で該当月のデータを削除したうえで、修正したデータを再送信する必要があります。まずはお問い合わせより削除を希望する年月を明記のうえデータの削除依頼をしてください。データ削除が完了したらメールで連絡しますので、その後修正データを再送信してください。 - キーコード以外のデータを修正したい場合:
新しいデータをweb送信することで上書き修正されます。訂正のないデータが含まれていても問題ありません。
- キーコードの修正または一部の患者データを削除したい場合:
- 提出済みデータに新たなデータを追加したいのですが、提出期限後でも構いませんか?
- 提出期限を過ぎてもデータは受付けています。追加データの場合は、データを追加した報告用ファイルを再送信することで上書き修正され、還元情報も再作成されます。ただし、提出時期によっては全体集計に貴施設のデータを含めることができない場合がありますので、提出期限内のデータの見直しと修正にご協力ください。
- 前月繰越患者数は、いつの時点の数を報告したらいいでしょうか?
- 前月繰越患者数は、菌の保有、感染の有無、再入院かどうかに関わらず、報告月の初日(1日)時点での入院患者数を報告してください。
- 感染症患者がいない月の報告はどうしたらいいでしょうか?
- 当該月に感染症患者がいない場合は、「感染情報入力」をせず、「総入院患者数入力」のみを行い、データを提出してください。
報告対象について
- 全入院患者部門のサーベイランス対象にNICUやICU入室患者も含まれるのでしょうか?
- 全入院患者部門は入院しているすべての患者が対象となりますので、NICUやICU入室患者も対象となります。
全入院患者部門、NICU部門、ICU部門は独立した部門ですので、もしNICUやICUでMRSAの感染症患者が出た場合は、それぞれの部門で報告してください。 - 感染症患者の報告対象は何ですか?
- 全入院患者部門では、以下の薬剤耐性菌の感染症患者が報告対象となります。
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
- 多剤耐性緑膿菌(MDRP)
- ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)
- バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
- バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)
- 多剤耐性アシネトバクター属(MDRA)
- カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
- 保菌の患者は報告しなくていいでしょうか?
- 全入院患者部門は、感染症を発症した患者のみのサーベイランスですので、保菌患者はサーベイランスの対象外となり、入力も不要です。
感染・保菌の判定は主治医以外のサーベイランス担当医、感染症専門医の診断に従ってください。
全入院患者部門入力支援ソフトについて
- 入力支援ソフトが2種類ありますが、なにが違うのでしょうか?
- 入力支援ソフトVer.5.0「その他タブ機能なし」バージョンと、「その他タブ機能あり」バージョンの大まかな相違点は以下の通りです。
(どちらのバージョンをご使用いただいても集計項目に違いはありません。)- ① 「その他タブ機能なし」バージョン
必須項目の入力ページのみで構成し、操作を簡易にしています。
新規でインストールする場合や、従前のソフトに任意項目のデータを保有していない場合、任意項目の値を保有していても新しいソフトでそれを閲覧する必要のない場合は「その他タブ機能なし」バージョンをご使用ください。 - ② 「その他タブ機能あり」バージョン
従前のソフトに必須項目だけでなく、任意項目(その他タブの入力項目・集計対象ではありません)のデータを蓄積しており、今後も自施設でそれを使用する場合は、任意項目値のデータ移管が可能な「その他タブ機能あり」バージョンをご使用ください。このバージョンには「必須情報」タブと任意項目の「その他」タブ、2種類の入力ページがあります。
なお、複数台のパソコンで分割してデータを入力する場合は、提出時にデータの統合が必要となるため、すべてのパソコンに同じバージョンをインストールすることをお勧めいたします。 - ① 「その他タブ機能なし」バージョン
- 検査日が入院日より前の場合は入力できますか?
- そのままではエラーとなり入力ができませんので、検査日を入院日と同日にして登録してください。例えば、7月7日に行われた外来検査で陽性と判定され、以降検体が提出されずに7月18日に入院された場合は、検査日・入院日ともに7月18日と入力してください。
- 継続患者を入力するときに、新規患者として前回入力した内容(入院日、生年月日など)が立ち上がってくる方法はありますか?
- 継続患者の情報は、全入院患者部門入力支援ソフト「感染情報入力」の必須情報の画面にある「継続感染患者情報入力」から入力してください。
なお、「継続」は、報告対象月の前月から感染症を発症しており、報告対象月に改めて検査した際にも同じ耐性菌が検出されかつ継続治療中の場合に設定してください。 - 複数のPCでそれぞれ入力支援ソフトをダウンロードして使用しているのですが、データを統合するにはどうすればいいですか?
- まずは親機を1台決めてください。全入院患者部門では、報告用ファイルを用いてデータを統合します。
- ① それぞれのPCで報告ファイルを作成する。
- ② 親機に報告用ファイルをすべて移す。
- ③ 入力支援ソフトトップページ→「メンテナンス」→「提出ファイルから取り込み」→ファイルを選択し「開く」→注意メッセージを確認し「OK」
【注意事項】
キーコードが完全一致するレコードが別々の報告ファイルに存在する場合は上書きされる可能性があります。
現行のVer.では生年月日は移行されませんが年齢データは移行されていますので、生年月日が空欄でも再入力はしないでください。(再入力すると年齢が再計算され異なるものになる可能性があります)
また、Ver.5.0のソフトは2種類あります。Ver.5.0のご使用前に、よくあるご質問「Q11. 入力支援ソフトが2種類ありますが、なにが違うのでしょうか?」を必ずご確認ください。
親機のソフトがVer.5.0「その他タブ機能なし」バージョンであれば、子機のソフトで作成した報告ファイル内に「その他」タブから登録した任意項目の値が存在していても、統合時に破棄され親機のソフトには一切移管されません。必須項目の値のみが移管されます。 - 古いPCから新しいPCへのデータ移行(バックアップとリストア)方法を教えてください。
- 入力支援ソフトを使用して作成したデータは、以下の手順で古いPCから新しいPCへ移行することができます。詳細は、「全入院患者部門入力支援ソフトマニュアル」をご覧ください。
- ① 古いPCに入力したデータを、入力支援ソフト「メンテナンス」→「バックアップ」と進み、任意の保存先とファイル名を指定してバックアップファイルを作成し、USBメモリ等に保存する。
- ② USBメモリ等に保存したバックアップファイルを新しいPCにコピーする。新しいPCで入力支援ソフトを起動し、トップ画面から「メンテナンス」→「リストア」と進み、コピーしたバックアップファイルを指定してデータを復元する。
【注意事項】
入力支援ソフトVer.5.0「その他タブ機能なしバージョン」には、古いPCで使用しているVer.4.4以前のソフトに「その他」タブから登録した任意項目の値が存在していても、リストア時に破棄され新しいPCには一切移管されません。必須項目の値のみが移管されます。
SSI部門
提出用データ作成・送信について
- 提出用データの作成・送信方法について教えてください。
- SSI部門の提出用データの作り方には、以下の2つの方法があります。
- ① SSI部門入力支援ソフトを用いる。
- ② 他のシステムでデータを作成・管理されている場合には、データフォーマットなどの公開資料を元に、ご自身でJANIS用のフォーマットへ変換する。
- ---------------------------------------------------------
データ入力から送信までの大まかな流れは次の通りです。
- 入力支援ソフトのインストールを行います。
- マニュアル「9. 保守作業 (4) 基本情報設定」に従い、基本情報の設定を行います。
- マニュアル「6. SSI入力画面 (1) 患者及び手術情報の入力」に従い、患者・手術情報の入力を行います。
(※SSIが発生した場合は、「6. SSI入力画面 (2) SSI情報の入力」に従い追加入力をします。) - 入力支援ソフトの「報告書」をクリックし報告ファイルを作成します。
- 参加医療機関専用サイトの提出状況一覧で「提出」をクリックし、報告データ提出フォームを開きます。 「ファイルを選択」から、4.の手順で作成した報告ファイルを選択し「提出」をクリックするとデータ送信が完了します。
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なお、入力支援ソフトで作成した報告ファイルには、サーベイランス開始時から蓄積された全てのレコードが含まれていますが、そのまま提出してください。
- 「がん」の手術のみをサーベイランスの対象にしても良いでしょうか?
- 該当する手術手技コードに含まれる全てのICD-9CMをサーベイランスの対象とする必要があります。従って、特定の疾患の手術のみをサーベイランス対象とすることは避けてください。また、「開腹手術のみ(内視鏡の使用なし)」や「予定手術のみ(待機/定時手術)」に絞って、報告することは認めておりません。
- データ提出期限はいつですか?
- SSI部門では、手術日を基準として1月~6月分のデータは8月末日まで、7月~12月分は翌年2月末日までを提出期限としています。例えば6月30日に手術をされた場合は、原則として30日間SSI発生を観察する必要がありますので、7月末以降にデータを提出してください。
- 提出したデータを確認する方法を教えてください。
- 提出したデータは、参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」から確認することができます。データ送信から1~2時間後に、提出したデータの件数やエラー・注意・警告が反映されます。還元情報は、該当期間の公開情報がリリースされた後に作成いたします。
- 提出したデータを訂正したいのですが。
- データの修正方法は修正項目により異なります。
- キーコードの修正または一部の患者データを削除したい場合
SSI部門では「患者ID」「手術年月日」「手術手技コード」が個々のデータの識別に重要なキーコードになります。これら3項目を修正したい場合や一部の患者データを削除したい場合は、事前に事務局で該当期間のデータを削除したうえで、修正したデータを再送信する必要があります。まずはお問い合わせより削除を希望する年と期(例:2015年上半期)を明記のうえデータの削除依頼をしてください。データ削除が完了したらメールで連絡しますので、その後修正データを再送信してください。 - キーコード以外のデータを修正したい場合
新しいデータをweb送信することで上書き修正されます。訂正のなかったデータが含まれていても問題ありません。
- キーコードの修正または一部の患者データを削除したい場合
- データを1ヶ月早く送信してしまったので、データを追加できますか?
- 残りの1ヶ月分のデータを追加入力し、再送信してください。
- データの送信が提出期限に間に合いませんでしたが、提出期限後にも送信できますか?
- 提出期限に間に合わなくても、データを送信されれば還元情報は作成されます。ただし、提出時期によっては全体集計にデータを含めることができない場合がありますので、提出期限の遵守にご協力ください。
- SSI部門で入力支援ソフトの過去のデータが消えてしまった状態で現在のデータを送信した場合には、JANISサーバの過去のデータが上書きされ消去されるのでしょうか?
- 過去のデータがない状態で送信しても、すでにJANIS事務局に送信済みの過去データは消去されません。また、お手元にバックアップファイルが残っていれば、リストア機能によって入力支援ソフトにデータを戻すことができます。詳細はSSI部門入力支援ソフトマニュアル「9. 保守作業 (2) リストア(復元)」をご確認ください。
- 複数台のパソコンにそれぞれ入力支援ソフトをインストールし、データを入力しています。
そのため報告ファイルはパソコンごとに複数作成されます。どのように提出したらよいでしょうか? - データ統合により1つのファイルにして送信する必要があります。SSI部門入力支援ソフトマニュアル(以下、マニュアル)をご参照ください。手順は以下の通りです。
- ① 複数のパソコンのうち1台を親機とし、残りを子機とします。
マニュアル「9. 保守作業 (1)バックアップ」の手順に従って子機のバックアップファイルを作成します。 - ② 子機のバックアップファイルを親機に移動させ保存します。
マニュアル「9. 保守作業 (2)リストア(復元)」の手順に従って、親機に子機のデータを統合させます。
※不測の事態に備え、作業前に親機のデータもバックアップしておくことをお勧めします。
※データ統合時に、手術年月日、患者ID、手術手技が同一のレコードは重複と判断され、リストア方法で「上書き」を選択した場合はバックアップファイルのレコードを残し、「追加」を選択した場合は親機のレコードを残して重複処理を行います。
- ① 複数のパソコンのうち1台を親機とし、残りを子機とします。
- SSI部門入力支援ソフトのインストール作業をしたところ、「このWindowsインストーラーパッケージには問題があります。このインストールを完了するのに必要なスクリプトを実行できませんでした。サポート担当者またはパッケージのベンダーに問い合わせて下さい。」と表示されました。どのように対応すればよいか、教えてください。
- 過去に以下の作業を行った場合に、PCにインストールを阻害するデータが残り、今回のエラーが発生することがあります。
- 一度、SSI部門入力支援ソフトをインストールしたことのあるPCで、入力支援ソフトをアンインストールし、再びバージョンが同じ入力支援ソフトのインストールを試みた。
- 一度SSI部門入力支援ソフトのインストールに失敗し、再びインストールを試みた。
名前を変更するフォルダーは、「Cドライブ → janis → SSI●●●」にあります。ファイル名を「SSI●●●」→「SSI●●●バックアップ」に変更してください。
※ 名前を変更するフォルダー名の3桁の数字(●●●)は、インストールをした入力支援ソフトのバージョンNo.となります。(例:Ver.3.4 → SSI340、Ver.3.5 → SSI350)
手術手技コードについて
- どの手術手技コードに該当するか判断に迷う手術手技があります。どこで調べればよいのでしょうか?
- 手術手技コードの「ICD-9-CMコード」が、それぞれの手術手技に対応していますので、ICD-9-CMコード(2010年版)をご確認ください。
- 閉創をせず、手術室から開放創の状態で、帰室した症例の場合はサーベイランスの対象になるのでしょうか?
- NHSNの手術手技の基準では、手術手技とは手術室で行われ、外科医が皮膚または粘膜の切開を行い、最後に創が閉創される手技であることと示しており、一次縫合を行わない創の場合には、サーベイランスの集計対象になりません。
- 消化管穿孔の手術などで、開腹創から直接皮下に複数のドレーンを挿入する場合はサーベイランスの対象となりますか?
- 皮下ドレーンの挿入例は切開創の一次的閉鎖に含むことにしておりサーベイランスの対象になります。
- 胃・十二指腸潰瘍穿孔に対する大網充填術のみの場合でもサーベイランスの対象になりますか。
- サーベイランスの対象になります。手術手技コードはGAST-O(胃手術)です。
- 虫垂炎の膿瘍形成で回盲部切除術施行した場合にもAPPY(虫垂の手術)として扱うのでしょうか。それともCOLO(大腸手術)に入れるのでしょうか?
- 疾患より、手術手技を優先してください。虫垂炎の手術でも、回盲部切除になった場合はCOLOになります。
- 人工肛門閉鎖術は、どのように入力したらよいでしょうか?
- 大腸による人工肛門閉鎖術はCOLO(大腸手術)、人工肛門「造設なし」としてください。
- 人工肛門造設術は、どのように入力したらよいでしょうか?
- COLO(大腸手術)、SB(小腸手術)、REC(直腸手術)に限って、人工肛門造設の有無を報告します。人工肛門造設術は、手術手技に関連して行われる場合は1つの手術手技として入力し、合併手術として行われる場合は2つの手術手技として登録してください。例えば、直腸切除に関連して人工肛門造設術が行われる場合はRECで人工肛門「造設術実施」になります。胃空腸吻合に加えイレオストミーを実施した場合は、GAST-O(胃手術)とSBを登録し、SBで人工肛門「造設術実施」になります。人工肛門造設術のみの場合でも、イレオストミーならSB、コロストミーならCOLOとして登録し、人工肛門「造設術実施」になります。
- 直腸癌穿孔で腹膜炎になり、直腸切除とS状結腸人工肛門造設術(Hartmann手術)を施行し、かつ腹腔内ドレナージをした場合は、どのように入力したらよいでしょうか?
- Hartmann手術はICD-9-CM(2010年版)では48.62となり、REC(直腸手術)に分類されます。RECで人工肛門「造設術実施」として登録してください。直腸手術に関連して人工肛門造設術を行う場合は、COLO(大腸手術)の登録は必要ありません。
- 直腸脱手術や痔核手術、経直腸の腫瘍切除術も直腸手術の分類の範囲に入りますか?
- SSIサーベイランスの対象手技は、手術室で切開創をおき手術操作を行った後に、切開創を閉鎖する手技になります。直腸脱手術や痔核手術、経直腸の腫瘍切除術は上記の基準になじまないためSSIサーベイランスの対象外になります。
- 胃瘻増設術はサーベイランスの対象になりますか?
- 胃瘻造設術は開腹下も内視鏡下もすべてSSIサーベイランスの対象外になります。
- 栄養補給や小腸内容物のドレナージ目的で小腸瘻の造設を行った場合、サーベイランスの対象になりますか?
- 一時的に、栄養チューブ挿入やドレナージを行う目的で小腸瘻を作成する場合、SSIサーベイランス対象外になります。
- XLAP(腹部手術)の手術手技には具体的にどのような手術があるのでしょうか?
- 開腹のみで腸管切除を伴わない癒着剥離や、汎発性腹膜炎に対する腹腔内洗浄ドレナージ、開腹止血、創哆開による再縫合などが手術手技コードXLAPになります。
- 心臓の合併手術で、冠動脈バイパス術と弁置換を同時に行った場合どのように登録すれば良いのでしょうか?
- 分母は2として登録してください。冠動脈バイパス術と弁置換手術の合併手術の分母は、「CBGB:胸部とグラフト採取部位の切開を伴う冠動脈バイパスグラフト」または「CBGC:胸部切開のみの冠動脈バイパスグラフト」のいずれかと「CARD:心臓手術」の2件となります。
- TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)は、サーベイランスの対象となりますか?
- TAVIは経大腿アプローチ、経心尖アプローチのどちらもSSIサーベイランスの対象外になります。
- 1回の手術で椎弓形成術、脊椎固定術を行った場合、2件報告でよろしいでしょうか?
- 椎弓形成術、脊椎固定術を同時に行った場合には、FUSN(脊椎固定術)のみの一手技として報告してください。
- インプラント挿入手術で1年以内に感染以外の理由で同一部位の再固定術を行った場合、1回目の手術は対象外で、再固定術のみをサーベイランスの対象としても良いでしょうか?
- 1年間、経過観察できなかった初回のインプラント挿入手術は再手術の時点で対象外となります。そのため再固定術をサーベイランス対象手技として経過観察してください。
- 1年以上前に行った人工膝関節形成術に感染性膝関節炎が発生したため、デブリ、洗浄、セメントビーズ挿入しましたが、SSIサーベイランスの対象となりますか?
- 膝関節のデブリ、洗浄、セメントビーズ挿入は、SSIサーベイランスの対象外になります。
- 1回の手術で左右の下腿骨折整復固定術を行った場合はどのように登録すれば良いでしょうか?
- 同じ手術日の場合、重複データとして入力できません。両足の手術を実施した場合、手術日を1日ずらすことにより2件登録してください。各々の手術時間が明確ならば、それぞれ時間を入力し、明確でない場合は、左右の合計時間を2等分して入力してくださるようお願いいたします。
- 腰椎後方椎体固定後、スクリューの緩みのため内固定材抜去施行した場合の手術手技コードは何になりますか?
- 内固定材抜去はICD-9-CM「0301 Removal of foreign body from spinalcanal」に該当し、手術手技コードはLAM(椎弓切除術)に該当します。
- 足が壊疽しており術前から感染がある場合はサーベイランスの対象となりますか?
- 術前に明らかな感染がある場合でもサーベイランスの対象となります。その際は、創分類コード「D:化膿創(クラスⅣ)」を選択してご登録ください。
ただし、汚染手術がSSIサーベイランスの対象となるためには、以下の2点を満たしている必要があります。- ① 手術に際して切開された皮膚などが一次的に閉鎖されている。
- ② 閉創時、皮下組織も体腔内も浄化され、感染症が遺残していない状態になっていると手術チームが考えている。
- BRST(乳房切除術 )の対象は、乳房切除(温存術も含む)だけですか、あるいはシリコン挿入患者も含まれますか?
- 乳房切除術や乳房温存療法だけでなく、乳房再建にてティッシュエクスパンダーやインプラント(シリコンバッグ)を挿入または除去する手術もBRSTに含まれます。
- 中心静脈栄養用埋め込み型カテーテルの設置はどの手術手技コードに該当するか教えてください。
- ICD-9-CM(2010年版)で38.93になり、サーベイランス対象外です。
- 審査腹腔鏡手術はサーベイランスの対象となりますか?
- 内容によりサーベイランス対象となる場合とならない場合があります。
- ① トロッカーを入れ、気腹をして、腹腔鏡で観察のみを行う。
- ② ①に加えて、腹腔内洗浄を行い、洗浄液を採取して細胞診を行う。
- ③ ①②に加えて組織生検として、腹膜の一部、網嚢の一部を切除する。
SSI判定について
- 術後にドレーン抜去し数日後にドレーン抜去部に発赤排膿あり、S. aureusが検出されました。この場合、ドレーン抜去部はSSIの対象になるのでしょうか?
- この症例のドレーン抜去部の表層切開創感染は、術中の細菌汚染によるものではなく、術後の逆行性感染と考えられ、SSIと判定しないのが適当と考えます。
- 人工肛門周囲の蜂窩織炎や排膿は、SSIと判定されるでしょうか?
- 術中の汚染によるものではなく、その後の便による汚染によるものはSSIと判定しません。
- 創部とドレーン排液などの複数の部位から検体を出した場合はどれを入力すればいいですか?
- 発生したSSIと関連があり、最も臨床的に重要だと考える部位の検体を記入してください。表層切開創・深部切開創感染であれば創部、臓器・体腔感染であればドレーン排液が一般的です。
- 食道術後の頸部のリークは、Med(縦隔炎)なのかIABまたはGITなのでしょうか?
- 食道切除後の頚部吻合の縫合不全は、特殊なものとして考える必要があります。縦隔に炎症が波及するような縫合不全の場合には、臓器/体腔SSIでMed(縦隔)を選択してください。一方で、頚部創の開放のみで炎症がコントロールできるような場合には、縫合不全でもDIS(深部切開創、補助的)を選択してください。
- 医師が1手技に対して表層切開創SSIと臓器体腔SSIと判定した場合はどのように登録したらいいですか?
- より重症な臓器体腔SSIのみを登録してください。
合併手術や再手術のカウント
- 3月1日にKPRO(人工膝関節)の手術を実施(手術1回目)
3月20日(術後20日)に感染を起こして再手術を実施(手術2回目)
4月15日(再手術後から25日)に再度感染を起こし、再手術を実施(手術3回目)
このような症例の場合、SSIの登録はどのようにすれば良いのでしょうか。 - 1回目の手術については、SSIサーベイランス経過観察期間内の発症となりますので「SSIあり」として登録します。2回目と3回目の手術につきましては、SSI発生例での再手術になりますので、SSIサーベイランスの対象外としても問題ありません。
そのため、今回の症例においては、1回目の手術をサーベイランスの対象とし「SSIあり」と登録してください。 - 創部縫合不全(創哆開)で再手術の際は、どのように入力したらよいでしょうか?
- 創哆開に対する手術室での再縫合は、XLAP(腹部手術)に該当します。
創哆開の原因がSSIならば、1回目の手術で「SSIあり」とし、2回目の手術はSSIサーベイランスの対象外としても問題ありません。 創哆開の原因がSSIでないならば、
- ① 1回目の手術から24時間以内にXLAPを行う場合は、XLAPを1回目の手術の一部として、1回目の手術時間に合算し、創分類・ASAスコアはより高い方を入力します。
- ② 1回目の手術から24時間を超え、かつ30日以内にXLAPを行う場合は、1回目の手術はサーベイランスの対象外となります。
- ③ 1回目の手術から30日を超えXLAPを行う場合は、それぞれの手術をサーベイランス対象とし、1回目の手術は「SSIなし」となります。
- 下行結腸癌のため狭窄があり、一時的に人工肛門を造設し、2週間後に根治的下行結腸切除手術+人工肛門閉鎖術を施行しました。どのように入力したらよいでしょうか?
- 最初の手術は術後30日間経過を追えなかった症例としてSSIサーベイランスの対象外になり、2度目の手術をCOLO(大腸手術) 1件として登録します。ただし、最初の手術で下腹部正中切開など人工肛門造設部位以外の皮膚切開を行い、2度目の手術までの間にその皮膚切開部位や腹腔内にSSIが発生した場合は、最初の手術をSSIサーベイランスの対象とし、COLOでSSI発生1件、としてください。
- 直腸切除(REC)と肝臓部分切除(BILI-L)を1回の手術で、異なる創から複数手術を行った場合の、手術時間はどのように登録すれば宜しいのでしょうか?
- 異なる手術創から複数の手技を行った場合の手術時間については、通算時間を大まかにでもそれぞれの手術に分配して登録してください。
- 胃切除(GAST-O)と肝臓部分切除(BILI-L)を1回の手術で、同一創から複数手術を行った場合の、手術時間はどのように登録すれば宜しいのでしょうか?
- 同一の手術創から二つの手技を行った場合の手術時間は、通算時間をそれぞれの手術手技で登録してください。
- 肝臓切除と胆嚢摘出術の合併手術を行った場合は、それぞれ分母として登録して良いのでしょうか?
- BILI-L(胆道再建を伴わない肝切除)やBILI-O(その他の肝胆膵手術)といった、肝切除に伴って胆のう摘出術を実施した場合は合併手術としてCHOL(胆嚢手術)を入力いたしません。
- 胆嚢摘出(CHOL)と 大腸(COLO),胃(GAST),直腸(REC)などの合併手術を行った場合は、それぞれを分母として登録して良いでしょうか?
- 胆嚢摘出と他の消化管(大腸、胃、直腸など)合併手術としてそれぞれに対し入力が必要です。
- 大腸(COLO)と小腸(SB)などの合併手術においてSSIが発生した場合は、どのようにSSIを登録したらいいですか?
- 合併手術でSSIが発生した場合には、いずれか1つをSSIありとしてご登録ください。
判断に迷われた際には、SSI発生リスクの高い方の手技でのSSIと判定します。 - 肝胆膵手術のみをサーベイランス対象としている場合は、胃がんの患者に対して1回の手術で行った胃全摘+膵体尾部切除術+脾臓摘出術をどのように登録すればよいでしょうか。
- 胃がんに対する合併切除としての膵体尾部切除術+脾臓摘出術であるため、自施設の判断で以下のいずれかを選択してください。
①サーベイランス対象外として登録をしない。
②その他の肝胆膵手術(BILI-O)として、手術時間は通算時間を登録する。
なお、胃手術と脾臓手術もサーベイランス対象としている医療機関であればGAST-T+BILI-O+SPLEを合併手術としてそれぞれ登録し分母といたします。
手術時間やSSIについては、よくあるご質問「合併手術や再手術のカウント」各項をご参照ください。 - 食道がんなど、二期分割手術を行うケースがあります。どのように登録すればよいでしょうか?
- 二期目の手術が行われた時期により登録方法が異なります。
①一期目の手術から30日以内に二期目の手術が行われた場合
術後30日間経過を追えなかったため、一期目はサーベイランス対象外となります。
一期目は登録せず、二期目のみ登録してください。
なお、二期目の手術の前に、SSIが発生すれば、一期目の手術をSSI発生例として登録します。
②一期目の手術から30日を超えて二期目の手術が行われた場合
それぞれの手術がサーベイランス対象となります。一期目も二期目も登録してください。
その他
- 緊急手術の定義を教えてください。
- 予定手術(手術室で通常の対応として組むもの)ではない手術を、緊急手術としてください。
- 内視鏡「使用あり」とする基準は?
- 術中に胸腔鏡や腹腔鏡などを使用して手術を行った場合に「内視鏡 使用あり」と登録します。ただし、術中の胆道鏡や上部・下部消化管内視鏡などのように、所見を確認する目的で内視鏡を使用した場合は、「内視鏡 使用なし」で登録してください。したがって、経食道エコーも同様に術中の所見を確認する目的での使用となるため、「内視鏡 使用なし」になります。
- 腹腔鏡で手術を行っている最中に開腹に切り替わった場合は、「内視鏡 使用あり/使用なし」はどちらを登録すればいいですか?
- 内視鏡手術の途中で開腹手術に切り替えた場合は、「内視鏡 使用なし」で登録してください。
- ロボット支援下手術はサーベイランスの対象となりますか?
- 現在のシステムでは、ロボット支援下手術とその他の手術を分けて登録することはできませんが、サーベイランス対象外とすることは適当ではないと考えます。
そのため、現時点ではロボット支援下手術は「内視鏡 使用あり」として登録してください。 - 「埋入物」とは何を指しますか?
- 埋入物とは、永久に埋め込む目的で手術の際に使用された非ヒト由来の構造物を指します。人工弁、人工血管、豚などの血管、ワイヤー、スクリュー、メッシュなどがこれに該当します。原則として、自動縫合器・吻合器のクリップは埋入物に含めず、これより大きいものを埋入物とします。
埋入物のある手術では、術後30日で一度SSI判定をしてご報告ください。術後31日以降1年以内にSSI発生があった場合は、データを修正して次のデータ提出時にご報告ください。 - 吸収性のインプラントの場合の「埋入物の有無」の登録方法を教えてください。
- 吸収性インプラントにおいて、SSI観察期間の12ヶ月を超えて身体に残存しているデバイスもあります。
そのようなデバイスは「埋入物あり」として登録をする必要があります。したがって、デバイスの体内での残存期間が12ヶ月を超えるようであれば、「埋入物あり」で登録をしてください。 - JANISのリスクインデックスについて教えてください。
- 基本的には米国NNIS(National Nosocomial Infections Surveillance)と同様、「創分類」「ASA(アメリカ麻酔科医学会)スコア」「手術時間」を用いて算出します。ただし、手術時間のカットオフポイント(75パーセンタイル値)は、2011年までは2004年のNNIS reportを利用していましたが、2012年からはJANISに報告された手術時間から算出しています。また、内視鏡を使用する手術手技コードでは、2012年からは内視鏡使用「有」「無」に分けたSSI発生率を還元しています。
- サーベイランスで観察する期間を終了する前に、死亡した場合はサーベイランスの対象に含めてよいでしょうか?
- 経過観察期間終了前にSSIとは関連なく死亡した場合は、サーベイランスの対象から外れます。分母データから除外してください。
- 8月1日に透析のためのシャント造設術(AVSD)を実施
8月25日に切開創から穿刺(血管アクセス)を実施
このような症例の場合、術後30日の経過観察期間に影響を与えますか。 - シャント造設術後30日以内に手術部位に操作を加えられているため、30日間の経過を追えなかった症例として、サーベイランス対象外となります。
ICU部門
提出用データ作成・送信について
- 提出用データの送信方法について教えてください。
-
入力支援ソフトを使用している場合は「報告書出力」をクリックし、該当期間の報告用ファイルを作成してください。作成時にバージョン情報の入力が必要です。『ICU部門提出データの概要と作成の手引き』の「項目No.1:バージョン情報」に記載している3桁の数字を入力してください。
JANISへのデータ提出方法はWeb送信のみになります。参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」から該当期間横の「提出」ボタンをクリックし、入力支援ソフトで作成した報告ファイルを選択後、再度「提出」をクリックすると完了します。
ファイルを提出しましたら、『報告データの送信が完了しました。送信件数:●件』というメッセージが表示されます。エラーメッセージが出現した場合はファイルになんらかの問題があり送信が完了していません。メッセージの内容を確認し、修正後に改めてご提出ください。 - 提出したデータを確認する方法を教えてください。
- データの送信状況は、参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」から確認できます。データ送信1~2時間後に提出したデータの件数やエラー・注意が反映されます。還元情報は、該当期間の公開情報がリリースされた後に作成いたします。
- 提出したデータを訂正したいのですが。
- データの修正方法は以下の2通りあり、修正項目によりいずれかの方法になります。
- キーコードの修正または一部の患者データを削除したい場合:
ICU部門では「患者ID」「ICU入室日」「ICU入室時間」が個々のデータの識別に重要なキーコードになります。
これら3項目の修正をしたい場合や一部の患者データを削除したい場合は、事前に事務局で該当期間のデータを削除したうえで、修正したデータを再送信する必要があります。まずはお問い合わせより削除を希望する年月(例:2015年上半期)を明記のうえデータの削除依頼をしてください。
データ削除が完了したらメールで連絡しますので、その後修正データを再送信してください。 - キーコード以外のデータを修正したい場合:
新しいデータをweb送信することで上書き修正されます。訂正のなかったデータが含まれていても問題ありません。
- キーコードの修正または一部の患者データを削除したい場合:
- データ提出期限はいつですか?
- ICU部門では、患者の退室日を基準として1月~6月分のデータは8月末日まで、7月~12月分データは翌年2月末日までを提出期限としています。
- データの送信が提出期限に間に合わなかったのですが、提出期限後でも送信できますか?
- 提出期限を過ぎてもデータは受付けており、還元情報も作成されます。
ただし、データの提出日によっては公開情報の全体集計に貴施設のデータが含まれない可能性がありますので、期限までのデータ提出にご協力ください。 - ICUやHCU病床数はどのように登録すればいいのでしょうか。
- 医療機関基本情報の病床数は、実稼働病床数をご登録ください。
JANISのICU部門では、サーベイランスの対象としての「ICU」を定義しておりません。HCUもJANISのICU部門の対象としていただいて構いません。
報告対象について
- ICU入室後48時間以降に退室した患者を報告すればよいのでしょうか?
- ICU部門では、熱傷患者を除いたICUに入室したすべての患者情報が報告対象となります。ICU滞在日数については、ICU入室日と診断日からJANISシステムで判断いたします。
- 感染がなくてもICU入室患者データを入力しなければならないでしょうか?
- 感染の有無にかかわらず、ICU部門の報告対象は熱傷患者を除くすべてのICU入室患者になります。入力必須項目は、入力支援ソフトの黄色になっている項目、患者基本情報(ID、ICU入室日)、人工呼吸器関連肺炎、カテ血流感染、尿路感染、ICU退室時データ(ICU退室日)です。APACHE、ディバイス、診療点数などのデータ入力は必要ありません。
なお、上記3つの感染症すべてについて、その有無を入力していただく必要があります。これらの入力がない場合はエラーとなり、データが取り込まれませんのでご注意ください。 - 同一患者が複数の感染症を発症した場合の登録はどうすればいいですか?
- 同一患者が複数の感染症(人工呼吸器関連肺炎、カテーテル関連血流感染症、尿路感染症)を発症した場合は、それぞれを登録してください。
- 同一患者が同一日に入退室を繰り返した場合の登録はどうすればいいですか?
- 同一患者が同一日に入退室を繰り返した場合は、「ICU入室時間」の入力が必須となります。
ICU入室時間が「未入力」または「同一時間」の場合は、同一データとして上書きされますのでご注意ください。 - カテーテル関連血流感染症サーベイランスには末梢静脈カテーテルやAラインも含みますか?
- 末梢静脈カテーテルもAラインも含まれます。ICU部門の判定基準については、ICU部門感染症判定基準をご参照ください。
- 尿路感染症の対象者は、尿道留置カテーテルが挿入されている患者も含まれますか?
- ICU部門では、尿道留置カテーテルの有無に関係なく、判定基準を満たせば尿路感染症となります。ICU部門の判定基準については、ICU部門感染症判定基準をご参照ください。
ICU部門入力支援ソフトについて
- 入力支援ソフトをインストールしたいのですが
- Ver.5.0以降のICU部門入力支援ソフトは、インストール方式を従前のmsi(インストーラ)から自己解凍圧縮ファイル(exe)に変更しました。参加医療機関専用サイト内「ソフト/マスタ/資料等」から圧縮ファイルをダウンロードし、パソコン上で展開し、そこから指定のファイルを使ってインストールしてください。操作の詳細は入力支援ソフトマニュアルの「3.1インストール」でお示ししています。Ver.5.0以降のソフトはインストール時に管理者権限を求めません。また、Ver.3.0以降のソフトをすでに使用しているパソコンに新ソフトをインストールする場合は、旧ソフトに登録していた医療機関コードや蓄積されたデータが自動的に新ソフトへ移行されます。
- 「日付が間違っています」と表示され入力できません。
- 入院日や入室日はYYYY/MM/DDの形式で入力してください。右側にある[カレンダー]ボタンから日付を選択することもできます。
- 感染症発症患者を報告しているはずですが、還元情報では0件となっています。
- 報告した感染症発症患者のICU入室日から感染症診断までの経過日数が3日未満の可能性があります。
還元情報では、データ集計の共通条件として、ICU入室日から感染症診断までの経過日数が3日以上のデータを対象としています。実際には診断時間は入力しないため、3日以降(入室日が1月1日の場合は感染症診断日が1月4日以降)のものが対象となります。したがって、ICU入室後48時間以内の感染症はサーベイランス上ではICUで起きた感染症とは判断されません。 - 入力支援ソフトの「全件削除」ボタンを押したため、すべでのデータが削除されてしまいました。
- ICU部門入力支援ソフトで「削除」の操作をしたレコードは、ソフト内から完全に消去されるわけではありません。「復元」することができます。
ICU部門入力支援ソフトマニュアルの「6.6復元の手順」に従って操作してください。 - 複数のPCでデータを入力した場合、それぞれのPCでデータを提出しても支障はないでしょうか?
- 別々のPCでデータ入力し、それぞれのPCで提出用データを作成し送信することは可能です。ただし、個別に送信する際は、必ず送信の間隔を1時間程度空けてください。
- 2台のPCにまたがる入力支援ソフトのデータを1台のPCに統合することはできますか?
- 以下の手順により、2台のPCにまたがる入力支援ソフトのデータを1台のPCに統合することができます。
ただし、統合の際は重複するデータの上書き方法にご注意ください。また、「入室期間」が重複する「重複データ」を外部データで上書きすると、重複する既存データのすべてが外部データに置換され、既存データは入力支援ソフト内から削除されます。詳細は、ICU部門入力支援ソフトマニュアル「8.4統合の手順」でご確認ください。- ① 古いPCに入力したデータを、入力支援ソフト「メンテナンス」→「バックアップ」と進み、任意の保存先とファイル名を指定してバックアップファイルを作成し、USBメモリ等に保存する。
- ② 新しいPCから参加医療機関専用サイトにログインし、左サイドバーの「ソフト/マスタ/資料等」から「ICU部門入力支援ソフト」をダウンロードし、インストールする。
- ③ USBメモリ等に保存したバックアップファイルを新しいPCにコピーする。新しいPCで入力支援ソフトを起動し、トップ画面から「メンテナンス」→「統合」と進み、コピーしたバックアップファイルを指定してデータを復元する。
NICU部門
提出用データ作成・送信について
- 提出用データの作成・送信方法について教えてください。
- NICU部門のデータ提出方法は、参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」から直接入力してください。当該年横の提出ボタンをクリックすると報告データ入力画面へ移行します。入院患児数と起因菌別感染症別患児数を入力して登録ボタンをクリックすれば完了です。
- 提出したデータを訂正したいのですが。
- 参加医療機関専用サイトの「提出状況一覧」で当該年横の修正ボタンをクリックしてください。入力フォームより直接データを修正することができます。
- データ提出期限はいつですか?
- NICU部門では、患児の入室日を基準として1月~12月の1年分のデータを翌年2月末日までに提出してください。
- データの送信が提出期限に間に合わなかったのですが、提出期限後にも送信できますか?
- 提出期限を過ぎてもデータは受付けており、還元情報も作成されます。
ただし、データの提出日によっては公開情報の全体集計に貴施設のデータが含まれない可能性がありますので、期限までのデータ提出にご協力ください。 - NICU病床数はどのように登録すればいいでしょうか。
- 医療機関基本情報の病床数は、実稼働病床数をご登録ください。
報告対象について
- 先天感染はカウントするのでしょうか?
- NICU部門では、先天感染を含めNICUで発生したすべての感染症を報告してください。他施設からの持ち込みおよび保菌の場合は報告対象外となります。
- 他施設で出生し、当施設のNICUに入室した場合もカウントするのでしょうか?
- 他施設で出生し、自施設のNICUに入室した場合も報告対象となります。
- 同一患児が同一月内に複数回入室した場合、どうカウントすればいいですか?
- 最初の1件のみを登録してください。
- MRSAによる肺炎に敗血症を合併した場合は、どちらを報告したらよいでしょうか?
- 同一菌による複数感染症は、それぞれを別の感染症として登録してください。(注:全入院患者部門感染症患者の報告対象についてとは異なります)