2006年 年報(1〜12月)

新生児集中治療室(NICU)感染サーベイランスは、NICUにおける感染状況を経時的に集積し、感染症動向を把握することにある。 しかし、NICUへの入院総数は他の部門に比較して非常に少なく、さらに主なる入院児となる低出生体重児の入院期間は、 1,000g未満で3ヶ月以上、1500g未満でも2ヶ月以上と非常に長期となるため、 経年的な変化を読むことが最良である。また対象となる入院数が少ないために 1施設単位での感染症動向の解析は非常に困難であるので、 多施設の参加ができるサーベイランスの基本を形作っている。
5施設で総入院数961名の解析データである。
@出生体重、A転帰、B入院日数、C症状、D起因菌等のデータを用いて、 @感染率、Aリスク調整感染率、B体重別起炎菌別感染症例数、C体重別菌耐性・感性別感染症例数を検討した。

表1:感染患者数/入院数(率)
表2:感染症発症回数÷PD×1,000
表3:起炎菌別感染症数
表4:耐性・感性別出生体重別感染数
参加施設数 5
対象患者数 961